Rufus & Chaka Khan「Stompin' at the Savoy」
2005年 06月 19日
Rufus & Chaka Khan「Stompin' at the Savoy」。
購入したのは、大学二年頃であろうか。ロイク系の(黒っぽいという古い造語です)音楽に惹かれ始めた私が渋谷のタワーレコードで購入した。二枚組のライブ版+一部スタジオ録音というありふれた(?)構成のアルバムである。当時の私のレコード眼は中々素晴らしく、本当に良いものを購入していた。どこでしったのか、こんなマニアなアルバム。ネットもなかったのにね。色気も素っ気もない酷いジャケット…。売る気無いのかね…。
メンバーは以下の通り。
Drums:John Robinson(バークリー卒業直後だったとのこと)
Bass:Bobby Watson(日本に住んでいたとか)
Guitar:Tony Maiden,David Williams(お馴染みですね)
そして、Horn Section
Trumpet:Jerry Hey(Seawind)
Sax:Ernie Watts,Larry Williams,Gary Herbig
なんと豪華な。
もちろんボーカルはChaka Khanである。いまは場末のクラブにも居ないブタおばさんになってしまったが。
恐らく、Rufusをコピーする人は、オリジナルよりこちらを参考にするのでは、と思うぐらいに素晴らしい演奏である。オリジナルの端正さは言わずもがな、ライブの荒々しさ、勢い、若さ!John "JR" Robinson先生もいつもより激しいのだ。
本当によい物は時代を感じさせない。音楽において時代が影響するのはテクノロジーのみである(本来は歌詞なども含まれるが最近では無視できるくらい意味のない物となっている)。ライブ録音でテクノロジーが影響するのは録音の音質や使用機材くらいなので、まぁ殆どマニアには関係ない。スタジオ録音では、逆にテクノロジーが未発達であった昔の方が楽しく聞ける。たとえば、昔のアイドル歌手(石野真子でも河合奈保子でも良い)の楽曲は如何に楽しいか。演奏家や作家が注入していた「魂の量」が全く違い、今聞いても実に新鮮である。
閑話休題。Rufusについて。
今回はあえてこのスタジオ録音の方に触れてみたい。普通、ライブ版にくっついているスタジオ録音というのは、あくまでも「オマケ」である。このアルバムのそれも同様の評価をしている人がいるようであるが、私は違う。切なくなるほどこれらの楽曲が好きだ。
リコメンドするポイントはいくつもあるが、今回はたった一つだけ触れたい。2枚目のスタジオ録音一曲目、「Ain't Nobody」である。まぁ聴けば聴くほどため息が出る。非常に難しいリズム。16ビートの9拍目を抜いたリズムパターン。ボーカルもガチガチに16が頭に鳴っていないと決して歌えない非常に難しいもの。日本人がこれを演ると「チャレンジしてます、難しいですねん」的な嫌みったらしいものになるが、本場の方々はやはり違う。あくまでもグルーヴィーにダンサブルに。マイナー調のメロディにこのパターン。腰が疼くし頭はチカチカ。この素晴らしいドラミングについては御大・John "JR" Robinson先生もお気に入りなのか、御大のホームページでも試聴できるのだ!
このような芸術品をもっともっと知りたいと思う今日この頃なのであった…。
購入したのは、大学二年頃であろうか。ロイク系の(黒っぽいという古い造語です)音楽に惹かれ始めた私が渋谷のタワーレコードで購入した。二枚組のライブ版+一部スタジオ録音というありふれた(?)構成のアルバムである。当時の私のレコード眼は中々素晴らしく、本当に良いものを購入していた。どこでしったのか、こんなマニアなアルバム。ネットもなかったのにね。色気も素っ気もない酷いジャケット…。売る気無いのかね…。
メンバーは以下の通り。
Drums:John Robinson(バークリー卒業直後だったとのこと)
Bass:Bobby Watson(日本に住んでいたとか)
Guitar:Tony Maiden,David Williams(お馴染みですね)
そして、Horn Section
Trumpet:Jerry Hey(Seawind)
Sax:Ernie Watts,Larry Williams,Gary Herbig
なんと豪華な。
もちろんボーカルはChaka Khanである。いまは場末のクラブにも居ないブタおばさんになってしまったが。
恐らく、Rufusをコピーする人は、オリジナルよりこちらを参考にするのでは、と思うぐらいに素晴らしい演奏である。オリジナルの端正さは言わずもがな、ライブの荒々しさ、勢い、若さ!John "JR" Robinson先生もいつもより激しいのだ。
本当によい物は時代を感じさせない。音楽において時代が影響するのはテクノロジーのみである(本来は歌詞なども含まれるが最近では無視できるくらい意味のない物となっている)。ライブ録音でテクノロジーが影響するのは録音の音質や使用機材くらいなので、まぁ殆どマニアには関係ない。スタジオ録音では、逆にテクノロジーが未発達であった昔の方が楽しく聞ける。たとえば、昔のアイドル歌手(石野真子でも河合奈保子でも良い)の楽曲は如何に楽しいか。演奏家や作家が注入していた「魂の量」が全く違い、今聞いても実に新鮮である。
閑話休題。Rufusについて。
今回はあえてこのスタジオ録音の方に触れてみたい。普通、ライブ版にくっついているスタジオ録音というのは、あくまでも「オマケ」である。このアルバムのそれも同様の評価をしている人がいるようであるが、私は違う。切なくなるほどこれらの楽曲が好きだ。
リコメンドするポイントはいくつもあるが、今回はたった一つだけ触れたい。2枚目のスタジオ録音一曲目、「Ain't Nobody」である。まぁ聴けば聴くほどため息が出る。非常に難しいリズム。16ビートの9拍目を抜いたリズムパターン。ボーカルもガチガチに16が頭に鳴っていないと決して歌えない非常に難しいもの。日本人がこれを演ると「チャレンジしてます、難しいですねん」的な嫌みったらしいものになるが、本場の方々はやはり違う。あくまでもグルーヴィーにダンサブルに。マイナー調のメロディにこのパターン。腰が疼くし頭はチカチカ。この素晴らしいドラミングについては御大・John "JR" Robinson先生もお気に入りなのか、御大のホームページでも試聴できるのだ!
このような芸術品をもっともっと知りたいと思う今日この頃なのであった…。
by SONZUKA
| 2005-06-19 20:04
| 音楽