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「糸巻き」に汚染された人間が浄化されていく様


by SONZUKA
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今更ながら…やっぱムカついてきた…輸入盤CD禁止の件

今日はユーミン「14番目の月」を聴いた。いい年のムクツケ男子がユーミンを聴くというアンマッチ。ただ、楽曲演奏とも素晴らしいのです。テクノロジーに頼らない、生での録音は本当に時が経っても色褪せない。J-popでもそういう「残す」アルバムを作って欲しい。
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輸入盤CD禁止の件である。GREEのにそんなグループがあり、登録してみました。最近、確かにアマゾンで輸入CDが引っかかりにくくなっているような気がしますね。施行はまだの筈だが・・・。とにかく怒っているのです。

それはね…。
日本の音楽市場は再販制度のお陰でいい形でレコード会社が守られ、欧米でも再発されていないようなレアなコンテンツが発売されるため、我々消費者はそのメリットを享受することが出来ている。これは、国内CDが海外と比べて高くなるという副作用はあるものの、あらゆるジャンルの音楽を聴ける環境の醸成には必要だと感じている。これは書籍においてもそうなんでしょうか。少なくとも音楽に関してはかなり恵まれていると考えている。再販制度を極悪と捕らえる人は多いだが。
ただ、再販制度に加えて更に規制をかけてレコード会社を守ろうとする法律が何故必要なのか、消費者に説明されていないですね。初めはアジアからの還流を防ぐという説明で洋楽のCD輸入を規制する物ではないと説明されており、我々音楽ファンはやや危険な香りを感じつつホッとしていたわけだが、いつの間にか、(アメリカメジャーレーベルからの圧力だと聞いていますが)全ての輸入を禁止できるという内容になった。これが厳密に実効すると国内レコード会社が販売しないCDを日本のリスナーは(海外でCDを購入する以外は)聞くことが出来ないことになるのだ。
日本には色々なジャンルのリスナーが居り、これら全ての要望をかなえるよう国内レコード会社がCDを発売することは不可能。事実、家にはそんなCDが山ほどあるのです。文化を守るため規制が必要なのは理解するが、聞きたいCDを自由に聞けなくなるこの法律はむしろ誰もが享受する権利を持つ音楽文化を不当に制限し、レコード会社の権益を守る完全に業界寄りの悪法だと言わざるを得ないなー法律を審議している国会議員はこの法律をわれわれ消費者に納得できる形で説明する義務があります。業界寄りの悪法でないというなら、その根拠を示す義務があると思われ。
また、輸入レコード業者には仮にこの悪法が可決されたとしても変わらないサービスを提供してもらいたいと切に願うのみ。国内レコード会社が発売していないCDを輸入するのは法に触れないようです、アメリカメジャーが日本発売する予定があるので輸入(輸出)を禁止すると言わない限り。

この国の文化に対する考え方が余りにも貧弱で悲しくなる。まあ、私も音楽以外の文化に関しては全くの音痴だけど。この悪法もそういうスタンスが現れた氷山の一角だと思います。音楽がかなり好きな人以外は話題にもなっていません。猛烈な危機なんですが。おそらく、日々音楽を聴き、欲っして、必要としている人が少ないから?音楽コンテンツが売れないのもこれが要因であると考えているのです。

まぁ、兎に角…。
日本のレコード会社で発売した物しか買えなくなる(かもしれない)…。こんな異常なことが何の物議も醸し出さず決まってしまった。我々の製造業ではまず考えられない。もちろん、国内の産業を保護育成するための一定の規制はありますが、「国産品しか売れません」なんてお馬鹿な法律・・・。音楽という文化(日本では文化ですらないのかもしれんが)をただの工業製品と同視してしまう貧困さ。CDを単なるポリカーボネート板としか見れない想像力の欠如。哀しいね。5年後、どういう環境になっているか想像もつきませんね。手軽に音楽が楽しめるのか、高嶺の花になっているのか、そもそも「音楽を聴く」人が激減しているのか…。

ナチスは最初に共産主義者を攻撃した。しかし、私は沈黙していた。私は共産主義者ではなかったから。
彼等は次に社会主義者を攻撃した。しかし、私は沈黙していた。私は社会主義者ではなかったから。
彼等は次に労働組合を攻撃した。しかし、私は沈黙していた。私は組合員ではなかったから。
彼等は次にユダヤ人を攻撃した。しかし、私は沈黙していた。私はユダヤ人ではなかったから。
ある日、彼等は私のもとにやって来た。その時、私は初めて彼等に抗議した。しかし、その時には、何もかもが遅かった。
by SONZUKA | 2004-10-25 01:29 | 音楽