「糸巻き」に汚染された人間が浄化されていく様


by SONZUKA
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カテゴリ:音楽と日々雑感( 14 )

冷たいミルク

大学の頃、それこそ音楽で目覚め音楽で寝入る日々を続けていたときには「音楽への情熱」が完全にすり減ってしまったサークルOBとの生ぬるい会話を唾棄していた私だが、今の私はベースを抱えることも殆ど無くなってしまった。週末に少しつま弾く程度。お恥ずかしい、何のことはない、唾棄していた彼らになれ果ててしまったのだ。
かと思えば、路上で演奏するミュージシャン達を街を歩いたときに目にするとき。RockでもJazzでも構わない、思い思いの曲を演奏する彼らを見る度に何故か居たたまれない気分になりその場を足早に立ち去ってしまう。この屈折した気持ちってなんなんだろう。こんぷれっくす?

何か新しい生活を求めているのかも知れないな、と自己分析したりして。

というのは、最近の私のヘビロが渡辺美里の名盤「Flower bed」の「冷たいミルク」であるからだ。この曲は、かの「岡村ちゃん」こと岡村靖幸が作曲したのだが、私が惹かれているのは美里が書いた歌詞なのだ。

「Flower bed」と聞くと、音楽ファンは贅沢に使われたミュージシャンを思い出すだろう。私ももちろんその一人。本当はパイナップル ロマンス」を目当てに購入したのだ。Jeff Porcaroの三大8ビート曲(と私が勝手に評価している)この曲を聴くために。

ところが最近の私の心を捉えてはなさいのは「冷たいミルク」(まあVinnie Colaiutaがドラムなのだが)。私は詩とか文学的表現に疎いので、音楽においても詩に注目して聴いたことがなかった。歌詞カードをじっくり見て想いにふけるなんていう高尚な趣味を持ち合わせていないのだが、この曲の歌詞は何故か私の心を捉えてしまった。

何のことはない、日本(トーキョー?)に住む恋人と別れてニューヨークで働く男の話。
眠らない未知の街で人波にもまれて送る日常。心には「きみ」が付いて離れない。そんな情景を詩にしているのだが、その孤独感というか満たされ無さ感(?)を「背の高さほどの冷ぞう庫」から取り出して飲み干す「冷たいミルク」に託しているのだ。この感情を演奏・アレンジも実に見事に盛り上げる。少し深めに効かせたリバーブ。淡々とDのオンコードを鳴らすシンプルなベースライン。弱い日光が照らすゴミゴミした大都会・New Yorkの孤独を見事に表しているSax Solo。歌詞が「静」のときはハーフタイムで刻み「動」に移ればシンプルな8ビートを叩くリズムアレンジ。この曲の持つ情景を演奏が見事に表現している。心寂しい冬を迎えようとしている今の季節に何となく合うのだ。

歌詞と演奏についてあれこれ考えたことなど無いのだが、この曲だけは聞くたびに自然に作者達の想いがすぅっと理解できた。

作者達が優秀だからか、それとも私の現在の心理状態がそうさせるのか。いい歳して困ったものである。
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by SONZUKA | 2006-11-03 23:20 | 音楽と日々雑感
ビールを飲みながらFender Jazz Bassを抱えCDを聴いています。すでに500mL×3Vイッてますので相当キテます。あしからず!!

過去に見つけた「遺産」を聴きながらアマゾンやHMVのWebサイトで面白そうなCDを探しています(「遺産」とは昔に買ったものの当時の趣味に合わず聴かずに放置された音楽達を指します)。今はポニーキャニオンから発売された元・Seawindのボーカリスト・Pauline Wilsonのベスト盤「Only You」を聴いております。

物余りの現代で「買っとかなきゃ」的な物ってほとんど無いと思うのですが、CDだけは実は違います。

我が日本は一部では大変悪名高い「再販制度」があるため、発売してペイするかしないかが微妙な過去の名盤達がCDとして世界中のどこの国よりも早く(またアメリカなんかでは発売されないような)かつマニアック(といっても普通の音楽リスナーにとっては当たり前に欲しいレコードなのですが)な物がCD化されます。日本人に生まれて良かったですよね、音楽ジャンキーの皆様!日本が過去のFusionやFunkの名盤の再発天国なのです。日本のコアな音楽ファンの耳は海外でも高く評価されているようです。

でも、再販制度があるといっても売れ行きが悪くレコード店からの返品率が高い物はやっぱり再び入手できなくなってしまうのです。先日も会社で(働けよ!)アマゾっていましたら、ななんと、私が大学三年生の時にドラムマガジンかなにかで読んで是非欲しいと思った吉田美奈子の旧盤(渡嘉敷-岡沢-土方系の)が軒並み再発されており、思わずゲッツ(!)してしまった次第です。

今聴いているPauline Wilsonのベスト盤、今アマゾって見ましたら既に廃盤となっておりました(まぁ、彼女が好きな一部の人以外は欲しいと思わない物であろうから良いのかも知れませんがね)。Ricky Lawsonの後ろ気味のグルーブが素敵なアルバムなのに!

何故こんなことを書いたかと言いますと、単に酔っぱらっているから、なのですが、、「買っとかなきゃ」と思わせる物は今やCDくらいしかないのかな、とふと思ったからです。ベースを弾きながら「Louis Johnsonの演奏がタップリ聴きたい!」とググっても殆どのCDが廃盤で入手できない状態だったからです。

再販制度は、閉鎖的な日本の市場の代名詞的に語られることが多く、とかく規制緩和の流れの中で問題にされがちです。でも、自由な市場の理想像として日本で語られることの多い、かのアメリカ(音楽の本場!現在日本で演奏されている殆ど全ての音楽がアメリカ経由であると言っても良いでしょう)には再販制度はありません。でもその現実は人口を2倍以上持ち、かつ現代音楽の本場であるのに関わらず発売されているタイトル数は1/3にしかなりません。経済的な競争・効率を考えたらあるべきなのかも知れませんがね。不要な在庫は悪以外の何物でもないですから。しかし、音楽を「文化」の一部として考えたとき(文化として語るのに恥ずべき状況なのかも知れませんが)どちらの状況が文化的なのでしょうか。CDや本は「在庫=悪」なのでしょうか。

別に「あるCD」を入手しないからといって経済的に損したり、生命を絶たれたりする人はいないでしょう。でも「あるCD」に出会うことで人生が変えられてしまう人、そこまで行かなくても高級な意味での「オルガスムス」に達せられる人が確実にいると思います。音楽を聴く目的って、好きなAVを見るのと同じ!射精したいからなんです!!!ギターのオブリでイク?ドラマーのタムでイク?サックスの囁きでイク?ご自由に!!

レコード・CD・本などもこと経済・流通の観点で語られるときは、一般の消費資材と同等の視点で見られることが多いように思い、そのような記事を読んだとき私は常にカリカリします。でも、一般の消費資材とこれらの違う点は「ある一部の人間達にとっては著しく代替不能」であることです。今日も「日銀の量的緩和解除」の話題が新聞を賑わせましたが、その第一目的は「人生を豊かにすること」であるはずです。人間の幸せって十人十色であるが故に、それぞれの幸せとマスの効率とは真逆なんだなーと思った次第でありました。

ですので、多少の出庫数の少ない「悪」の商品に掛かるコストを負担しても私としては一向に構わないなぁと思うのです。逆に、一過性ですぐに忘れ去られ後世に残らないポリカーボネート板を残すコストを払っても良いと思うのです。単なるポリカ板と思うか否かは個々の主観ですからね。後世類い希なる名盤、時代を変えた音楽の分岐点、と語られるかも知れませんから。

酔っぱらったついでに止まらないシャックリを我慢しながら愚見を書いてみました。良い週末を!
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by SONZUKA | 2006-03-11 02:00 | 音楽と日々雑感

日々雑感

最近はめっきりリトナーブーム。
しかも、アコースティックなリトナーにハマっている。
私は一度ハマると中々抜け出せない性質で、リトナーの前はSeawind、その前はFinis Henderson…それこそサルの○ナ○ーのようにそればかりを聴くのだ。

最近2週間は私にとって激動であった。それで、ブログのアップをサボってしまったのだ。


小話を二つほど。

ひとーつ。
葉桜の綺麗な季節になってきました。
私は何故か昔から咲き誇る桜よりも、桜の花びらが散り新芽が出てきた時の桜が好きなのだ。
ただ、葉桜も真夏の深緑は良くない。あくまでも新芽の黄緑色の葉が美しい。美しい時期はごく短い。瑞々しい新緑は日本人にとってのスタートの季節の象徴。爽やかな時候。花粉が無ければね…。

ふたーつ。
中国の反日ブーム。デモをするのに届出が要る国家での出来事。あれだけの規模で行われているのに日本人の怪我は殆ど聞かない。留学生二人が殴られた程度。「実に統制が取れているなぁ、共産党の力も健在か??」などと邪推を働かせている今日この頃、小泉首相の秀逸なこの発言。「暴徒化せず整然と」。最近の首相の発言の中ではピカイチのキレの良さ!!意図している??ただ、私の邪推もあながち的はずれではないようだ。
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by SONZUKA | 2005-04-17 12:10 | 音楽と日々雑感

日曜日の会社

(はずかしながら!?)倉木麻衣の新曲「ダンシング」という曲は少しビビっと来た今日この頃。
作家とミュージシャンの意図しているところはよく分かる。残念なのが彼女の薄っぺらいボーカルとコンピューターのようなリズム隊。楽曲を盛り上げる意志がまるで感じられない。ずーーーっと同じ演奏を繰り返している。主張できないプロデュースなのか。残念。でもちょっとカッコイイなんて感じるのである。

閑話休題。日曜出勤した。

平日はヒッキリ無く掛かってくる電話の対応でじっくり腰を据えて仕事をするのは20時を回ってからになる。
必然的に仕事が徐々に溜まりいよいよ平日では裁ききれなくなってきたため、日曜出社となったわけである。

日曜はさすがに電話も掛かってこないし周りにほとんど人もいない。
単純な「作業」をテキパキこなすには、私には「音楽」を触媒とするのが必要である。
iPodで好きな音楽を掛けながらノリノリで仕事をすると私には実に集中できる。大学時代からこのことは知っていたが再確認した。
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聴いていたCDは、ここのところずっとヘビロのLee Ritenour「Color Rit」。やはり佳曲が多い。ほどよくブラジリアンなテイストの中、Phil Perryのホットなボーカル、Ernie Wattsのホットなブロウ(アーニー・ワッツだよね、サックスは??)。GibsonのChet AtkinsモデルのエレアコとES335、恐らくEMGあたりのピックアップを搭載したストラトサウンドを聴かせるリトナーなど、当にカラフルなアルバム。腰をウズウズさせながら仕事をした。日曜日の会社は最高である。


ガキの使いをみるのを諦め帰宅したら、プロ野球のおかげで放送時間が延びていた。あーよかった。初めてファッキン・プロ野球に感謝しました。
本当は日々思う出来事について蘊蓄を書こうと思っていたのだが、アルコールのせいで(日曜から飲みに行くなよ・・・)断念。明日以降にしますわ。今考え悩んでいることは今朝見たサンプロで石原都知事が述べていたこと。政治家と有権者と官僚と国家主権について。基地外に刃物について。これについては重すぎるのでまた後日…。
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by SONZUKA | 2005-04-04 00:19 | 音楽と日々雑感

鬱な日と火曜日は

「雨の日と月曜日は」に掛けてみました。


ブログという、第三者に公開している日記で愚痴ることはないのだが。

今日は3つも嫌なことがあった。
一つは100%私の責任、一つは責任の所在が現時点では分からない、あと一つは私は悪くはないことである。
そのうち一つは私が悪くないことだから落ち込まなくても良いのだが、そのできごとで私が師匠と勝手に思っている普段ハイテンションの先輩社員があまりにもローテンションだったから私まで鬱々としてしまった。しかも、雨が降った上、沢山の荷物を持ち(荷物が沢山あるのにビールなど買って帰るから悪いのであるが)自転車で駅から家まで帰らなければならない。今まで車の生活をしていたので、雨&荷物&鬱のトリプルパンチは本当にきつい。それだけでイライライライラしてしまう。

とにかく週初めなのにテンションが低く、鬱気味であった。今週は大変に忙しいので(出張が2回もある)、テンションをあげて乗り切らなくてはならないのだが。そんな中愛用しているiPodでとあるブログで推薦されていた、The Isley Brothers「Harvest for the World」を聴いていると6曲目「Let Me Down Easy」が鳴り出した。
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「あ、あかん…」


ちょっとテンションが低く疲れている心に容赦なく染み渡った。これはいけません。完全に油断していました。ちょっと泣きそうになってしまった。やさしいシンセの音、甘いメロディ、切ないファルセット…。文章が下手な私には上手く伝えられず悔しいのだが、とにかくヤバかった!!音楽の力は凄いですね。
これで完全に癒される程今日の私の調子は良くなかった。でも、会社から出ると同時にジャンキーがドラッグを求めるが如くiPodを鞄からまさぐり出してしまう。Playボタンを押すと同時に流れ出す音がまるでカラカラのスポンジに水をこぼしたように染み渡る。この楽しみを持てて本当に良かった。果たして音楽を聴く人は数多くいる中、このような喜びを知る人間は幾らいるのだろう(くだらない選民思想??)。父親に感謝せねばならない。

ちょっとすっきりしたぞ。さっぱりと寝て、明日明後日の遠出に備えるとしますか!!

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また、着ちゃった…。前号ほとんど読めていない…悔しい!!!!!!!
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by SONZUKA | 2005-03-22 22:54 | 音楽と日々雑感

ある意味危険な民主主義

最近、リトナーがブーム。単に、SeawindのDrummer、Bob Wilsonが参加していると言うだけで購入した「Color Rit」。最後の一曲で、Bobが叩いている。スネアとタムは一発も叩かないというある意味難しいプレイを披露している。リトナーの歪んだギターが好きではない私にとっては、このアルバムは(恐らく)GibsonのChet Atkinsモデルのエレアコをピックと指でチョップしまくるリトナーが満載で心地よい。Harvey Mason(Carlos Vegaでした・・・ズマソorz)、Anthony Jackson(最後の1曲だけです。ほとんどはJimmy Johnsonです。カッコイイ!!)も主張しておりますな。Phil Perryもたまらん。
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先日の日曜日、千葉県知事選が行われた。
私は、引っ越し前の住所である千葉市の選挙名簿に掲載されているため、投票には行かなかった。

しかし、現職の堂本氏、森ケン、おきまりの共産党というキワモノ三人(バリバリ左巻き二人、タレント崩れ一人)の中から一人選べと言う拷問のような選挙であった。600万人を抱える大県である千葉県知事選に魅力ある政治家が立候補しないという不毛さ。政府は盛んに、地方自治、権限委譲を訴えてはいるが、こんな状況で果たして自治できるのであろうか。かえって恐ろしい。
「文句を言うならおまえが立候補しろ」というのは卑怯な言い方である。人それぞれ今この時点でするべき仕事があるし、政治家は本当の意味でのエスタブリッシュメントであるべきだからである。

結果は、現職の勝利。かの土井たか子の元・秘書である。なんとも…。
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by SONZUKA | 2005-03-16 00:00 | 音楽と日々雑感
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Harvey Mason Trios「With All My Heart」を聴いた。超一流のピアニスト達とDrummer、Harvey Masonがトリオを組み、スタンダードを演奏するというアルバム。




b0045164_13415786.jpgPsychedelix「Stand」もついでに。久しぶりに聴くROCK!懐かしい。大学1年の時に友人から借り衝撃を受けた。Charの黒っぽいFunkyさと荒々しい繊細さ(矛盾しているが説明の言葉が見つからない)。カッティングをさせてももちろんソロを弾かせても天下一品!数少ない「カッチョイイ」日本人ギタリスト。今何やってるんでしょう、Charは。Jim Copleyのドラムにも驚いたな。スパスパ鳴りまくるゴーストノートに感動した。Videoで見ると左でハイハット、右でスネアを叩くんですね、Jimは。Simon Phillipsのように。元々右利きなのかな、この人は。BassもCharとJazz Lochrieの違いが面白い。上手いギタリストが弾くベースの、独特の手癖が良く分かる。因みに上手いベーシストのギターは左手も右手も粘っこくなかなか弦から指が離れない感じがするのだ。

引越しをして変わったことの一つに、「音」がある。
前のマンションの床はじゅうたん張りだったのだが今度のマンションはフローリングである。2重窓なので外部の騒音が聞こえずとても静かだということに加わり、フローリングになったことで音の吸収が少なくなり反射が増えたため、硬質で締まった音がする部屋になった。
B&Wのスピーカーは、はっきりとした輪郭を持つ低音、定位がより明確になった臨場感の溢れる音を出力してくれる。慣れ親しんだCDが全く違う印象を持って聴くことが出来る。「へぇ~こんな演奏してたんだ」ということを感じるのもしばしば。
ついでにベースアンプもここまで音が変わるか、というほど堅い締まった音になった。もっとも家に居る時間が引っ越し前と比べると少なくなりベースを手にする時間も半減してしまってはいるが。


少し気になること。
あまり政治関係の話題には触れたくないのだが、「NHK番組改変問題」である。
安倍氏が反論のために出演した「報道ステーション」と「サンデープロジェクト」を見た。
いずれにも違和感を感じた。この問題を内部告発したNHK職員の発言に対して、安倍氏が見解を述べるという趣旨(本来そう有るべきだろう)だったはずなのだが、明らかにNHK職員の発言、朝日新聞の報道を前提としてキャスターが安倍氏から話を聞きだすという内容(いずれも朝日系だったということを差し引いても奇妙である)。公正中立であることは権力に屈しないことと同じくらい重要なのでは?

私個人が思うこの問題の核は、
①この番組(「戦争をどう裁くか」シリーズ)は果たしてマスコミ(しかも国営放送)が報じるべき内容だったのか?報道機関の持つべき「中立公正」の姿勢に反しないか?
②(朝日が報じた)「圧力」に屈して放送内容を「改編」したNHKの姿勢は報道機関として有るべき姿なのか?
③この「改変問題」の事実は?安倍・中川氏、NHK、朝日新聞、誰がどのような嘘をついているのか?
④安倍氏のNHKに対する発言が果たして圧力にあたるのか?圧力の定義は?(報じられている今回の安倍氏の発言がもし圧力に相当するなら政治家は報道に関して何も発言できなくなるのでは?それを圧力と考える報道機関に問題はないのか?)

これらはまるで置き去りにされて、NHK職員・会社側の問題もNHKしか知るはずのない事柄も全部ひっくるめて安倍氏に問いただすという珍妙な光景を見ることが出来た。ある事象に対して誰に質問すべきかを判断することも出来ないのか!あえて核心から視聴者の目を逸らさせ、「権力者がマスコミに圧力をかけて歪められた報道をせざるを得なかった」という印象を喧伝するのが目的なのではとゲスに勘ぐってしまった。特に印象的だったのが両番組のコメンテーター役として出演している朝日新聞の解説委員の表情。彼らは何を思い、その表情は何を物語っているのか…。想像に難くない。

細かい話は取りあえず置いておいて…(細かいということと重要性の大小は必ずしも一致しない、一つ一つ十分な検証が必要なのでその労力を割くのは又の機会に…)、この問題から感じた事が三つある。
①最近になって報道機関が報じる内容に間違いや偏りがあることが少しずつ分かるようになってきたが(遅すぎ…)、これまで新聞やテレビ、学校の教師から提供されてきた「情報」を、真贋を見抜けないために「事実」だと信じている「誤り」はどれくらいあるのか!その「誤り」は私の知らないうちに「価値観」を形成し自分の一部となり、それを排除することはおろか、判別することすら難しいこと。
②前述の、「情報」の真贋を見抜く為の材料が目の前に無尽蔵に提供されている現状の幸福さ。7~8年前なら材料を探しに図書館や書店に赴き(今から思うと)気の遠くなる作業が必要だった。そのためには膨大な動機と時間と労力が必要だったが、今は自宅のデスクに居ながらにしてかなりの部分が代替可能になっている。この環境の変化。
③情報が溢れかえっているが故にさらに必要性が増している「真贋を見抜く目」。それを磨く努力を継続することの重要性。

これらに関しては後日書いてみよう。「燃えよ剣」の続きを読まなくちゃ…。
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by SONZUKA | 2005-01-16 13:46 | 音楽と日々雑感

卒業(尾崎じゃないよ)

昨日、ようやくT社を卒業した。5年9ヶ月勤務した最後の出社であった。
朝、後任との最後の引継ぎをし、退職関連の書類を書き、友人と最後のランチをとり、車のゴミを捨て、5時に帰社した。
送別会をしてくださると言う申し出も断り(送別してもらうような辞め方ではなかったし、早く抜け出したかった。アタッチメントの有った面々とは個別にサヨナラを伝えることにしたのである)、直属の上司と「ほなね」と軽い挨拶を交わし、会社を出る時の気持ちは不思議であった。少し胸がキュンとする、少しさびしい気持ちなのだが、晴れ晴れとしたスッキリとした感じ。殆ど暮れてしまった空を見ながら深呼吸。もっと重厚な感情が心に押し寄せてくるのかな、と以前は考えていたので、なんか拍子抜けしてしまった。この気持ちはどこかで味わったぞ!と思い返してみると、それは、小学校の卒業式であった。所属したのも約6年と似通っているし、社会でのデビューというのも似ている(小学校は人間社会でのスタート、T社は一成人としてのスタート)。中学では卒業式は形式的なものでしかなかった(中高一貫だったので)し、高校では浪人が確定していたので、期待感より重圧の方が大きかったのである。

b0045164_115089.jpg(こんな時に頭に鳴っていた曲が、96年の古内東子の傑作アルバム「Hourglass」収録の「置き去りの約束」。これが何故頭で鳴っているのか考えると、入社直後の新入社員集合研修の最後の夜、仲良く約1ヶ月寝食共にした面々とお別れする時に、鳴っていたことを思い出した。このときは古内がマイブームで聴き漁っていた。何のことは無い、恋人が別れる歌なのだが、1番の歌詞「二人の最後の場面」という文句の「最後の場面」が状況と一致したため、この曲が頭をクルクル回ったのだろう。このアルバムの凄さはまた後日…。一聴して分かるDavid T.Walkerのギター。素晴らしいサックスソロ。見事なオブリガード。ソロはとても短いのだが、始めは優しく囁くように、終わりは情熱的にブロウしている。HornのアレンジはJerry Hey。)

閑話休題。私のサラリーマン人生における小学校がようやく終わった、と捉えることができるだろう。1~3年までは疑問も無くがむしゃらに営業をしてまわった日々。4年生頃には少し将来に不安を持ち始め、6年生は鬱との戦い。あっという間の6年間であった。来年1月からは全く違う業界の新しい会社に移り、いよいよ「中学生」である。人に良い影響を与えられるパワーを身に付けられるように初心に戻り頑張ってみようか。
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by SONZUKA | 2004-12-18 11:54 | 音楽と日々雑感

浅学人間の戯言

b0045164_2382533.jpg今日は、大学時代にサルのように聴きまくったincognito「Last Night in Tokyo」というライブ版。バンドの演奏は素晴らしいのだが、音質が良くないのが非常に残念。ライブ感が余り伝わらない。Richard Bailey(Drums)と
Randy Hope Taylor(Bass)のリズム隊がたまらない。このファンキーさは日本人には無理なのでしょう。真っ黒でブリブリのグルーヴが聴ける。彼らのライブをブルーノートに見に行ったことがあり、確かに素晴らしかったのだが、客層が気に食わなかった。とりあえず「立って踊らなきゃ」的な行為を外人の見よう見まねで必死でしているようで、コサムイ雰囲気であった。日本人には日本人の楽しみ方があり、踊りまくらなくてもグルーヴを体感する事は出来るのに、である。

話変わって…
とある人とお話をしていて、何故我々の国はこんなにも借金を重ねているのか、というテーマになった。国外脱出も念頭に置かなければならない、資産を外貨や金で持とうか、など愚案を出し合った。
政治家が悪いのか、はたまたそれを選んでいる国民が愚かなのか。
私は、国民が「公」の視点に欠けているから(=国民が悪い)、と現時点では考えている。

そんな中、最近少し興味のある話題がある。
所謂「女性天皇」についてである。

昨日付けの日経に、「かつては女性天皇も存在した。今の時代、女性天皇が現れても国民は歓迎するのではないか。そんなに異論はないと思う」と小泉首相が述べたとの小さな記事があった。これは、最近の世論調査で7~8割の国民が女性天皇を容認しているという結果を受けての発言だと思われる。容認の理由として、過去八人十代の女性天皇がいたという歴史的事実、また男女平等の理念の普及が背景にあるのだろう。

ここで、小泉首相が国民の「アンケート結果」を元に政策を決めようとしていることに疑問を持った。
我々の国は、直接民主主義ではなく、間接民主主義を採用している。間接民主主義の良い点は、専門性が高く、一般国民が感知し得ない重要事項を高い能力のあるエリートに任せて的確かつ迅速に意思決定をさせることであろう。例えば、年金制度や憲法問題、防衛などといった専門性が高い事項の知識を殆どの国民は持たない。一部の知識を持っている人はいるだろうが、国家運営にまつわる幅広い問題を総合的に扱える国民はごく僅かである。そこで、○○さんにはその能力が備わっているだろうから、自分の代わりに彼に意思決定を任せよう(「代議士」という言葉はこの意味から来ているのだろう)というのが、間接民主主義である。

小泉首相は、天皇制に全くの無知である人が(恐らく)殆どである母集団から導かれた答えを元に、我々の国の根幹に関わる問題について答えを出そうとしている。このことに強い違和感を感じてしまった。
「天皇制」という憲法や国の根幹に関わる専門性・重要性が極めて高い問題を、馬鹿が殆どの国民のアンケートの結果を用いて議論することの危険性、無意味性を認識してもらいたい。

我々が、国家元首としてあるいは我々の国の象徴として天皇の存在を受け止めているのは、歴史ある、手の届かない、ありがたい存在と認識しているからであろう。もちろん、万世一系にまつわる問題や、男系を通すためかなり強引な践祚があったことは知っているが、それらを含めても貴重であり、ありがたい存在だと受け止めている国民が殆どであるのだろう。逆に言うと、手の届く、それほど貴重でもない、ありがたくもなくなると、その存在に疑問を抱き始めるのだろう。
皇統とは天皇直系ということでない。血を男系で引き継いでいることである。愛子様が天皇になられ、その子が天皇になることは脈々と引き継いでこられた皇統が途切れるという歴史の大転換ともいえる問題なのである。

もし、国民からアンケートを取るのなら、
・(少なくとも)1600年間、今上まで125代(神話時代も含めて)脈々と受け継がれてきた天皇家の歴史
・確かに女性天皇は存在したが、一貫して男系が受け継がれていること(Y染色体が結果的に受け継がれている)
・女性天皇を容認することと、女系に移すことを容認することとは、全く重み・次元が違い、女系に移すことは125代受け継がれてきた歴史を断絶させるということ
などを簡単に説明した上でないと、「私」的な視点すなわち「好き/嫌い」で「Yes/No」を決めることになりかねない。
歴史の大転換を「私」的視点で決めることの危険性。

こういった説明責任を果たさずに権力者が国民の選んだ結果をそのまま「いいんじゃないか」的にOKを出してしまう行為は、有権者に阿る背信行為では無いのだろうか。ナチスは、国民投票による支持を受けてから専制を強めていったと聞く。最初から暴力を用いたわけではない。PR行為に長けた政治家が大衆を煽り立てるとどうなるかの好例がナチスの出現である。我々国民は常に権力者の言動を監視しなければならない。また、例え民主的な行程を経て出された答えも、その前提条件・背後関係は適切であったかを確認する作業を怠ってはいけないと感じた。政治家が大衆に阿るのはある程度仕方が無いことなので、長期的かつ「公」の視野で我々も意思決定をしなければならないし、意思決定に必要な事項を権力者に説明させるよう求めていかなければならない。

…などと書いてから、恥ずかしくなってきた。浅学の癖に、知ったかぶり・背伸びしやがって…。。。まあ、いいです。ブログをつけている理由の一つとして自分の成長を評価することがあるのだから…。
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by SONZUKA | 2004-12-04 21:23 | 音楽と日々雑感

千里の道も…

今日の音楽。
Finis Henderson「Finis」を聴く。この人、comedian(お笑い芸人)らしい。昨日、波田某のシングルがオリコン5位にランクしたことを書いたが、この方もお笑い繋がり。ふと聴きたくなってi-Tunesで再生した。

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(←←この酷いジャケット。気分が悪くなる。とてもマトモな感覚ではない。これはお笑いの感覚(アメリカン・ジョーク)のつもりなのだろうか。)



Al McKayがプロデュース。ヘェ~。お笑い芸人を支える面子が凄い!
  Drums:Jeff Porcaro,Carlos Vega,John "JR" Robinson
  Bass:Abraham Laboriel,Neil Stubenhaus,Nathan East
  Guitar:Al McKay,Paul Jackson,Jr.,Steve Lukather,Michael Landau
最強の布陣。捨て曲が無いアルバム。Popsにおけるギターのバッキングのあり方の勉強になりますな。特にJeffファンとしては、3曲目の「Lovers」に注目したい。曲ごとのクレジットは無いが、この3連のグルーヴ感、ハイハットオープンのニュアンスは間違いなくJeff。このパターンは彼本当に得意としています。やはり、少し後ろ気味のタイム感は彼”One&Only”、当に”Jeff印”であろう。この曲のベースラインも好き。これが掛かると思わずベースを持ってしまう。
主役のお笑い芸人、ファイナスは、というと…。凄いのである。ファルセットが美しい。AOR臭満点の歌手。上手い。気持ち良い。この1枚しかアルバムを出していないのは何故なのか…日本のAORファン以外からは注目されていないのでしょうか。しかし、お笑いにしてこの実力。アメリカの音楽の奥深さは本当に凄い。日本で彼ほど歌える「プロ歌手」は一人も居ない。まぁ、アメリカにおいてもかなりのレベルなのだろうがね。

今日は、人生の転機といっても良い日であった。辞意を上司に伝えたのである。
いとも簡単に、あっさり了解をもらってしまった。「辞めるなと言っても辞めるでしょ?」ということらしい。
1年前に転職を考え上司にその旨を伝えた時はトータル20時間の説得があり、その上で自分の志向を冷静に評価した結果、転職をあきらめたのだが(とてもブサイク…)、それと比べると今回は1/20の短時間で辞意を受け止められた。
まぁ、そんなことはどうでも良く(?)、一つ再確認した事があった。

1年前に辞意を伝えた上司と現在の上司の違いである。この二人には悲劇的な能力の差がある。

今日辞意を伝える面談にて初めて理解した、現在の上司の考え方とは、
「なるようになるし、なるようにしかならない。だから、敢えて考えることや頭を悩ませることをしない」
ということである。
1年前に辞意を伝えた上司の考え方は、
「自分の力で物事をあるべき姿に変えなくてはならない、自分に知らないことがあってはならない。そのために何らかの行動をすべきである」
ということである。
同年代で同じ経験をつんできたであろうこの二人に生じる差は悲劇的である。悲劇的な差があることは以前から否応なしに理解していたのだが、それが何所から来るかを今日再確認した。
「あるべき姿を思い描く想像力、それに近づこうとする実行力、それらを蓄積する継続力」

である。当たり前すぎて人様に宣言することでもないのだが、具体的に良いサンプルを見たのでそれを忘れないで置こうという気持ちを込めて書いてみた。ただ、これを毎日実行するのはなんと難しい事か。

私もご多分に漏れず日常の業務の中で、毎日色々な疑問が頭に浮かんでは消える。
だが、果たして私は、
 本来どうあるべきか想像しているだろうか?
 どうすれば理想に近づくか手段を考え実行しようとしているだろうか?
 それをあきらめずに毎日継続的に実行しているだろうか?
残念ながら、現在の私は「否」である。「どーせ今の会社は腐っていて、つまらなくて、どうせいつか辞めるから、そんなことは次の会社ですれば良いことなのだ」と考えていることに気付く。自分の弱さ、欠点に気付く。転職先では、このマインド無しでは恐らくやってはいけないだろう。甘えは許されないシビアな業務なのだろう。三十路を手前に甘ったれた自分を「強制終了」するには、実は「転職」という強引な手段しか私には残されていなかったのかもしれない。
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by SONZUKA | 2004-11-25 21:41 | 音楽と日々雑感