「糸巻き」に汚染された人間が浄化されていく様


by SONZUKA
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1.The Beatles「I saw her standing there」

今から思うと、最初にグルーヴというものを体で感じたのが、中学校一年の時にこの曲を聴いた時である。
当時はラジオ以外に自分の好きな音楽を掘り出す手段が無く、まさにラジオ中毒であった。今は廃刊となった「FM Fan」を月二回必ず買っていたし、今は死語となった「エアチェック」をして、カセットテープに録音をして何度も何度も楽しんでいたのだ。現在は音楽を入手するためにはわざわざ東京の大きなレコード屋まで出向く必要もない。AmazonやHMVのWebサイトで検索をし、試聴した上でいろいろな人が書いているリコメンドを読みつつクレジットカードで決済をすれば、目的のCDが会社に送られてくる現在から思うと隔世の感がある。当時CDを買うためには、自宅からバスに乗り南海電車で難波まで出てアメリカ村にあるタワーレコードまで出向かなければならなかった。しかも、試聴は殆ど出来ないしその目当てのCDが自分の好みに合うか分からないので、少ない小遣いをはたいて購入するのはホントにドキドキものであった。そんな時代である。

やはりラジオで知ったビートルズを聴いてみたいと地元の本屋で1000円で売られていたバッタモンの「Please Please Me」を購入したのだ。
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ホントは「Let It Be」とか「Strawberry Fields Forever」とか知っている曲の入ったものが欲しかったのだが、やっぱりファーストアルバムから聴かなくちゃ、と知っている曲が一つも無かったこのアルバムを購入したのだ。

大事に使っていたオーディオにこのCDを入れてガッカリしたのを覚えている。音が古いし、何かよく分からない。古くさい、ダサい音楽だと思ったからだ。当時はBon Joviなんかが流行っていて、クラスメートに「LIVIN' ON A PRAYER」なんてのがあるぞ、なんて教わって、ありがたくそういう音楽を追いかけていた私には当然の感想だろう(LIVIN' ON A PRAYERはカッコイイ曲だと思いますよ、因みに)。

しかし、何かのタイミングでもう一度よく聴いてみようとオーディオに入れ再生させたときに飛び込んできた一曲目のこの曲を聴いたときに体が硬直したのをはっきり覚えている。当に「衝撃」という言葉がピッタリ当てはまるのではないか。Paul McCartneyの「One, two, three, four!」というカウントから、Paulの激しいベースとシャウト、Ringoのドライブ感溢れるフィルイン、Georgeの見事なギターソロ…(Johnは??)。楽しそうな手拍子、鋭いギターのカッティング。3分に満たないこの曲を何度も何度も再生した。当時は音楽的なことは何も分からなかったけど、とにかく気持ちよかった。カッコよかった。ロックンロールのカッコよさを全て持っている。テクニック的には今から見ると難しいものではないが、4人が集まって、「せーの」で合わせてこのとてつもないドライブ感・グルーヴ感が出るのは当にマジックである。同じ4人が集まっても決して再現できないだろうし、これ以上のパワーは生まれない。この時この瞬間のみに生まれた奇跡だしか思えない。

その後いろいろな音楽を知り、大学に入学した後にバンドを組んだのだが、最初に合わせた曲がこの「アイ・ソー・ハー」であった。懐かしい。

このアルバムには他にも特筆すべき曲が沢山ある。John Lennonの艶っぽいボーカル、Paulの革新的なベースライン。3人の息のピッタリ合った美しいコーラス。まぁこれらは今回の趣旨から反するのでまた後日…。
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by SONZUKA | 2006-02-05 15:10 | 音楽