「糸巻き」に汚染された人間が浄化されていく様


by SONZUKA
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コロが死んだ日

昨夜遅くに機嫌良く帰宅してメールをチェックすると、母親からのメールのタイトルを見て毛穴が開くのが分かった。

「コロ重体」

コロとは実家の12歳の老犬(♀)のこと。
その日の朝まで元気で通常通り散歩に行き、夕方の散歩に行こうと母が庭に出たとき、コロがうずくまっているのを見たそうだ。父と何とか毎月お世話になっている動物病院に連れて行き、診察してもらったとのこと。足から採血しようと注射を刺すが、血が吸えないんだと。下肢に血液が循環していない状況で、今夜が山であろう、というメールであった。
そして今朝実家の母に電話をして少し話した後、近所のパン屋でパンを買って帰ってきたら携帯にメールが入っていた。「駄目だった」と。電話直後に病院から逝ってしまったと電話が入ったのだそうだ。

コロは私が浪人の時、買い始めた紀州犬である。大人しく、賢く、優しく、そして美しい犬であった。当に家族の中心であった。私は大学から一人暮らしをしていたので、たまに帰省したときが彼女と過ごす時間であり、実家の家族と比べるととても少なかった。

人が生きる上で乗り越えなければならない諸々の苦しみに「愛別離苦」がある。中学の時の宗教の授業で習った仏教の四苦八苦の一つ。他の四苦八苦は覚えていないがこれだけは頭に残った。この言葉を思い出す度に締め付けられるような気分になる。たまにしか会わない実家の飼い犬との別れがこれだけの苦しみを与える。人間というのは哀しい生き物だ。

「別れるのが苦しいから会わない方が良いのだ」というネガティヴ極まりない考え方を真っ向から否定する言葉が見つからない心境。

「犬なんか飼うから悲しい思いをする。だから犬は飼いたくない」という考え方を否定する言葉が見つからない。でもこれは「人は何故生きるの?」の問い、人類永遠の命題に答えるくらい難しい。何故なのか私には分からない。

彼女が私たち家族に暖かい幸せをくれたこと、彼女が好く生きたこと。私に分かるのはこれだけだ。
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by SONZUKA | 2006-12-03 17:46 | 日々雑感