Everything "Must" Change
2004年 11月 24日
“ギター侍"こと、波田陽区のデビューシングル「ギター侍のうた」がオリコン初登場5位にランクインしたんだと。
こういう国。ホント、ヘコミます。日本人にとって音楽って大事なものじゃないのかぁ…??悲しい気分になりますね。
まあ、いいや本題。
George Benson「In Flight」を聴く。「Everything must change」が聴きたくなったからだ。これは数ある大好きなベンソンのアルバムのうちでも最も好きな一枚である(こんな名盤がたったの1100円で買える。輸入盤のお陰で。マンセー。前述の波田某のシングルが900円。萎えー。物の価値とは?)。
まず、録音が秀逸。愛用しているB&Wのスピーカーを買う時にも試聴用の一枚(生音が美しいアルバム代表)として使った。Al Schmittがいい仕事をしています。
楽曲はスタンダードが多い。それをベンソン流のアレンジ(Tommy LiPumaの仕事)で聴かせる。
・Drums:Harvey Mason(ロイク系(黒っぽいという造語…古ぅーー)Harveyの真骨頂。緊張感溢れる16ビートが聴ける)
・Bass:Stanley Banks(1曲目の「基本拍子の頭一発のルートと少しの装飾・経過音のみ」というあまり知らないベースが心地よい。少し手数(ゴーストノートの意)が多いドラムやクラビネットを意識してのプレイだと見た)
・Rhythm Guitar、Bass:Phil Upcharch(名手。ベースも2曲プレイ。6曲目の「Everything must change」のメロディックパターンはギタリストならではの手癖が出マクリ。ゴリゴリのピック弾きだ)
オーケストラのバックでどこか暗い、悲しい、哀愁の雰囲気があるアレンジ(哀愁と書くと演歌的だが、彼は本国ではAmerican ENKAと捉えられているのかも知れない…)。ベンソンのギターが光るのは3曲目、「The world is a ghetto」。神は何て不平等なんだろう。猛烈なギターソロとスキャットをユニゾンするという、当時全く考えられなかった超絶技を繰り出す。歌もギターも超一級品だからこそ成せる天才技。絶対音感とパーペキなリズム感を持つ彼のみのオリジナル。BassでNathan Eastがチョコチョコとパクッているようだが、醜いマネはよしなさい!
で、A君とお話をしている際に、「停滞は悪だ。全ては変わらなくてはならない」というテーマが出、ふと聴きたくなったのがこの「Everything must change」である。Bernard Ighnerの名曲。
よく歌詞を見てみると、「MUST」は「義務命令」ではなく「必然」なんですな。万物流転、パンタ=レイ、ということ。そりゃそうか。日々フンフン歌っていればそれくらい気付いても良さそうなのだが。でも、今の環境や精神状態だと、この「MUST」は義務命令に聞こえてしまうということなのだろう。悲しすぎる。
成長の無い自分に焦り、新しい環境へ自分を飛び込ませたいと念願し、変わらない退屈な仕事に嫌悪感を覚えている日々。また、新聞や雑誌を見れば自分の身の回りは刻一刻と着実に変化している。どうやら、変化についていけなくなった人を今までどおり養っていく余裕は国家にも会社にも無くなっていくことは、ほぼ間違いないようである。我々は非常に危うい世の中、時代を生きている。何を拠りどころにすれば良いのか日々悩み迷う。Ighnerは、「太陽が照らし、雲が雨を降らせる(のは変わらない)」と謳っているが、今は、それすら「変わらない」とは言い切れない時代。だからこそ、早く「Music makes me cry」と言い切れるような強い、強い価値観を持ちたいと願うのだろう。私にとって変わらない価値観は「音楽が私を泣かせること」くらい。非常に危うい状態である。
「The young becomes the old and myst'ries do unfold」と笑って言える老人に、果たして私はなれるだろうか。
こういう国。ホント、ヘコミます。日本人にとって音楽って大事なものじゃないのかぁ…??悲しい気分になりますね。
まあ、いいや本題。
George Benson「In Flight」を聴く。「Everything must change」が聴きたくなったからだ。これは数ある大好きなベンソンのアルバムのうちでも最も好きな一枚である(こんな名盤がたったの1100円で買える。輸入盤のお陰で。マンセー。前述の波田某のシングルが900円。萎えー。物の価値とは?)。
まず、録音が秀逸。愛用しているB&Wのスピーカーを買う時にも試聴用の一枚(生音が美しいアルバム代表)として使った。Al Schmittがいい仕事をしています。
楽曲はスタンダードが多い。それをベンソン流のアレンジ(Tommy LiPumaの仕事)で聴かせる。
・Drums:Harvey Mason(ロイク系(黒っぽいという造語…古ぅーー)Harveyの真骨頂。緊張感溢れる16ビートが聴ける)
・Bass:Stanley Banks(1曲目の「基本拍子の頭一発のルートと少しの装飾・経過音のみ」というあまり知らないベースが心地よい。少し手数(ゴーストノートの意)が多いドラムやクラビネットを意識してのプレイだと見た)
・Rhythm Guitar、Bass:Phil Upcharch(名手。ベースも2曲プレイ。6曲目の「Everything must change」のメロディックパターンはギタリストならではの手癖が出マクリ。ゴリゴリのピック弾きだ)
オーケストラのバックでどこか暗い、悲しい、哀愁の雰囲気があるアレンジ(哀愁と書くと演歌的だが、彼は本国ではAmerican ENKAと捉えられているのかも知れない…)。ベンソンのギターが光るのは3曲目、「The world is a ghetto」。神は何て不平等なんだろう。猛烈なギターソロとスキャットをユニゾンするという、当時全く考えられなかった超絶技を繰り出す。歌もギターも超一級品だからこそ成せる天才技。絶対音感とパーペキなリズム感を持つ彼のみのオリジナル。BassでNathan Eastがチョコチョコとパクッているようだが、醜いマネはよしなさい!
で、A君とお話をしている際に、「停滞は悪だ。全ては変わらなくてはならない」というテーマが出、ふと聴きたくなったのがこの「Everything must change」である。Bernard Ighnerの名曲。
すべては変わって行くのだ。すべては同じではいられないのだ。例外は、雲が雨を降らせること、太陽が空から照らすこと、ハチドリは飛び回ること、そして音楽が私を泣かせること。
よく歌詞を見てみると、「MUST」は「義務命令」ではなく「必然」なんですな。万物流転、パンタ=レイ、ということ。そりゃそうか。日々フンフン歌っていればそれくらい気付いても良さそうなのだが。でも、今の環境や精神状態だと、この「MUST」は義務命令に聞こえてしまうということなのだろう。悲しすぎる。
成長の無い自分に焦り、新しい環境へ自分を飛び込ませたいと念願し、変わらない退屈な仕事に嫌悪感を覚えている日々。また、新聞や雑誌を見れば自分の身の回りは刻一刻と着実に変化している。どうやら、変化についていけなくなった人を今までどおり養っていく余裕は国家にも会社にも無くなっていくことは、ほぼ間違いないようである。我々は非常に危うい世の中、時代を生きている。何を拠りどころにすれば良いのか日々悩み迷う。Ighnerは、「太陽が照らし、雲が雨を降らせる(のは変わらない)」と謳っているが、今は、それすら「変わらない」とは言い切れない時代。だからこそ、早く「Music makes me cry」と言い切れるような強い、強い価値観を持ちたいと願うのだろう。私にとって変わらない価値観は「音楽が私を泣かせること」くらい。非常に危うい状態である。
「The young becomes the old and myst'ries do unfold」と笑って言える老人に、果たして私はなれるだろうか。
by SONZUKA
| 2004-11-24 22:18
| 音楽と日々雑感