「糸巻き」に汚染された人間が浄化されていく様


by SONZUKA
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小田和正を聴きながらJ-POPを想う…

早めに帰宅できたのでビールを飲みながらブログをアップしてみました。

小田和正「K.ODA」を聴く。
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小田和正のアルバムはこれ一枚しか持っておらず、彼について殆ど知らないのだが、オフコースを解散した後に出した最初のソロアルバムだとのこと。オフコースというバンドがどういう音楽を演奏するのかは知らないけれど、小田和正は随分と思いきったことをしたな、と感心する。単身でロスに渡り「超」の字が幾つも付く現代音楽の頂点と音楽を作る作業を決意するとは!
プロデュースがBill Schnee、DrumsがJeff Porcaro、BassがDavid Hungate、GuitarがDann Huffという恐ろしい面子である。このアルバムが発売された80年代半ばは、竹内まりやの「Miss M」といい、尾崎亜実の「Hot Baby」といい、良質な音楽が作られていたようだ。このアルバムは全体的に暗いトーンで、寒い冬になるとついついiPodで再生してしまうのだ。

このアルバムをiPodで再生する理由は、やはりJeff Porcaroのグルーブを聴きたいからである。
Jeffは男男しい(読みはオトコオトコシイ、オオシイ。女々しいに対比する私の大学時代の仲間の造語で猛々しい、男っぽいという意味)8ビート、繊細かつ柔らかい16ビート、そして軽快なシャッフルを得意とする当にOne&Onlyなドラマーであった。彼のグルーブを生で聴けないことを本当に悲しく思う。このアルバムでは、見事な8ビートと16ビートが聴ける。ドラムという音程がないリズム楽器が楽曲に如何に彩りを添えるか、実感できるのだ。
あと、もう一つの魅力はDann Huffのギター。ハードなロック調ギターソロのお手本が随所に聴ける。最近ディストーションのギターを余り聴かなくなったのだが、このアルバムを再生しDannのギターソロを耳にすると思わず身をのけ反らせてしまう。ピッキングハーモニクスのタイミング、効果的なアーミング、3連符から早弾きに移る様など。素晴らしいギタリストだ。
あとあと、もう一つの魅力はDavid Hungateのベース。Jeffと組んだとき最もしっくり来るベーシスト。こんなにカッチリ演奏するベーシストって他にいるだろうか。派手さは全くないがどこに音を置くか、どういうコード感を作るか、計算され尽くしたベースライン。

最近のJ-POPなど真面目には聴いたことはないが、20年も前のこのアルバムと比較すると現在のJ-POPは全く進化していないどころか退化してしまっているような気がする。音楽の楽しみを感じられないものに化している。音楽にお金を使わない人間が増えているのは何もネットでの違法コピーやレンタルCDでは無い。資金を投じるだけの価値がないからだと断言したい。

そもそも、音楽の楽しみの二大要素はメロディとグルーブ。現在の音楽はメロディが使い回しの安っぽいものになっているのに加え、考え無しにコンピュータでリズムを作っているから、グルーブとは程遠い。打ち込みも80年代の方がハードが貧相だったのにかかわらずクォリティは今より圧倒的に高かった。

大方の人間はメロディしか感知できない。カラオケでメロディを追うことが出来れば満足なのである。しかし、カラオケ文化も衰退し始めている。日本の音楽はどこに向かうのか。iPodやらiTunesやら音楽を調達する手段は整ってきたが、肝心のコンテンツが空っぽ。音楽文化が日本から消えてしまわないかと心配だ。


追記
私がグルーブをいつから認知し始めたのか考えると、中学校1年生の時、The Beatlesの「I saw her standing there」を聴いた時である。
、、、としんどくなってきたので、、、
リズムとグルーブに関しては、また後日にしようっと。
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by SONZUKA | 2006-01-26 22:24 | 音楽